麻酔
2000年9月25日麻酔といっても、渡辺淳一の小説ではないので、あしからず。
麻酔には、全身麻酔・腰椎麻酔・硬膜外麻酔・局所麻酔などなど、いろいろな麻酔がある。
全身麻酔は、挿管した上で麻酔器に接続し笑気・セボフルレン・フォーレンなどの吸入麻酔薬を使い麻酔を維持する方法。患者の意識はなく、麻酔としては一番確実な方法である。
硬膜外麻酔は、詳しい話は略すが、脊椎のそばにある硬膜外腔にチューブを挿入し、持続的に局所麻酔薬などを注入して体の一部分にだけ麻酔をかける方法。
腰椎麻酔は、髄腔内に麻酔薬を直接注入し、主に下半身全体に麻酔をかける方法である。
最初に言っておくが、私は麻酔が怖い。
もちろん、外科に入院してくる患者で一番合併症の危険にさらされるのが麻酔および手術中だからということもあるのだが、それ以上に私が麻酔が怖い原因は、麻酔のメカニズムが未だにはっきりしていないというところにある。
吸入麻酔薬を吸入するとなぜ麻酔がかかるのか、硬膜外腔という神経とは直接関係ないところに麻酔薬を注入するとなぜ痛みを感じなくなるのかという基本的なメカニズムが曖昧なのである。
すべて先人たちの経験をもとに麻酔は成り立っているのである。
人類で最初にナマコを食ったことより怖ろしい話である。
だから、麻酔が効かなかったときに何が原因かというのが分からない。
全身麻酔の時は患者の意識はないので問題はないが、硬膜外麻酔や局所麻酔の時にこのような問題が起こりやすい。
麻酔が効きにくい人がいる。
これも原因が分からないが、確かに麻酔が効きにくい人がいる。
どれだけ局所麻酔を追加しても痛がる。
痛がるからまた局所麻酔を追加する。
それでも効かないからペンタジンなどの痛み止めを静注する。
堂々巡りである。全く根本的な除痛ではない。
みなさんも小さな手術を受けたことがあるかもしれないが、その時にとても痛かった経験を持っている方へ。
別に我々がみなさんの痛みを無視している訳ではありません。
どうしたら痛みがとれるのかが分からないんです。
あしからず。
麻酔には、全身麻酔・腰椎麻酔・硬膜外麻酔・局所麻酔などなど、いろいろな麻酔がある。
全身麻酔は、挿管した上で麻酔器に接続し笑気・セボフルレン・フォーレンなどの吸入麻酔薬を使い麻酔を維持する方法。患者の意識はなく、麻酔としては一番確実な方法である。
硬膜外麻酔は、詳しい話は略すが、脊椎のそばにある硬膜外腔にチューブを挿入し、持続的に局所麻酔薬などを注入して体の一部分にだけ麻酔をかける方法。
腰椎麻酔は、髄腔内に麻酔薬を直接注入し、主に下半身全体に麻酔をかける方法である。
最初に言っておくが、私は麻酔が怖い。
もちろん、外科に入院してくる患者で一番合併症の危険にさらされるのが麻酔および手術中だからということもあるのだが、それ以上に私が麻酔が怖い原因は、麻酔のメカニズムが未だにはっきりしていないというところにある。
吸入麻酔薬を吸入するとなぜ麻酔がかかるのか、硬膜外腔という神経とは直接関係ないところに麻酔薬を注入するとなぜ痛みを感じなくなるのかという基本的なメカニズムが曖昧なのである。
すべて先人たちの経験をもとに麻酔は成り立っているのである。
人類で最初にナマコを食ったことより怖ろしい話である。
だから、麻酔が効かなかったときに何が原因かというのが分からない。
全身麻酔の時は患者の意識はないので問題はないが、硬膜外麻酔や局所麻酔の時にこのような問題が起こりやすい。
麻酔が効きにくい人がいる。
これも原因が分からないが、確かに麻酔が効きにくい人がいる。
どれだけ局所麻酔を追加しても痛がる。
痛がるからまた局所麻酔を追加する。
それでも効かないからペンタジンなどの痛み止めを静注する。
堂々巡りである。全く根本的な除痛ではない。
みなさんも小さな手術を受けたことがあるかもしれないが、その時にとても痛かった経験を持っている方へ。
別に我々がみなさんの痛みを無視している訳ではありません。
どうしたら痛みがとれるのかが分からないんです。
あしからず。
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