以前、高村あまねさんの日記で、浣腸・痔ネタが一世を風靡したが、私の話も「痔」である。

私は痔は好きではない。
しかし、痔の患者はなぜか外科にまわってくる。
内科のドクターが痔の患者を診ても、
「あっ、これは痔だね。専門の先生がいるから診てもらって」とか言って、外科にまわしてくる。
別に専門じゃないっちゅうに・・・
そうこうしているうちに患者が診察室に入ってくる。
患者を横向きに寝かせ、尻を突き出させて肛門に指を突っ込んだり、肛門鏡を突っ込んだりして診察する。
まず、この一連の動作が嫌いである。
なんでワシは真っ昼間から人の肛門の中を覗いているんじゃという気になるし、この動作を他人に見られたらこれほどはずかしいものはない。
患者も私もはずかしいのだ。

大抵の患者は座薬などで経過を見るのだが、ひどい場合は手術になる。

手術がまたはずかしい。
患者は腰椎麻酔をかけられ、下半身の自由が全く利かない状態でうつ伏せに寝かせられ、大開脚で待っているのだが、そこに無影灯を当てると、その人の秘部が白日の下にさらされるのである。患者は抵抗できない。
特に若い女性患者だと、こちらまで会陰部がむずむずするような感じがして、はずかしくなってくる。
さて実際に手術であるが、術者はイスに座り、患者の肛門に顔を突っ込むようにして手術を進める。この体勢がまたまたはずかしい。
手術操作としては、肛門括約筋、肛門平滑筋を損傷しないように痔の原因である静脈瘤をちまちまと剥離していくのであるが、少しでも層を間違えると静脈瘤を破り、おどろおどろしい黒ずんだ血液がしみ出てくる。これが気持ち悪い。
また、静脈瘤の範囲が大きいからといって全部摘出していると、術後に肛門の狭窄がきて大変なことになる。
こんなことに注意しながら手術を進めていくのである。

さて手術も終わり麻酔が切れかかると、今度は患者の顔が苦悶によがんでくる。
肛門の傷は結構痛いのだ。
この顔を見るのも嫌いだ。

術後のガーゼ交換も、上記の理由ではずかしい。

そんなこんなで私は痔が嫌いである。

ところで「痔」はひらがなで書いたら「ぢ」なのだろうか、「じ」なのだろうか?
ヒサヤ大黒堂の新聞広告では大きな字で「ぢ」と書いてあったようだが・・・

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